
宝塚歌劇月組のミュージカル「幽霊刑事(デカ)~サヨナラする、その前に~」(石田昌也脚本・演出)が7日、兵庫県宝塚市の宝塚バウホールで始まった。有栖川有栖氏の小説が原作のミステリーで、今年8月に退団予定のトップスター、珠城(たまき)りょうが熱演。笑いあり、涙ありの心温まる物語だ。23日まで。20日にはインターネットテレビでのライブ配信などがある。

夜の浜辺で上司に突然射殺された刑事の神崎達也(珠城)。殺される心当たりが全くない神崎は、唯一コミュニケーションが取れる霊媒体質の刑事、早川篤(鳳月杏、ほうづきあん)とタッグを組んで自身の事件の捜査を始める――。

幽霊になってもなお、家族や婚約者、仲間のことを思う主人公を珠城が好演。事件が解決して成仏できればこの世から消えてしまう運命で、その恐れや葛藤も温かみと共に表現している。バディーものとして、鳳月とのテンポの良いやり取りも見どころだ。また、婚約者の女性刑事を演じる天紫珠李(あましじゅり)は、元男役の経験を生かしたキリッとした演技がはまり役。光月(こうづき)るう、白雪さち花ら、演技巧者が脇を固めている。
座席数約500席と大劇場より小ぶりなバウホールは、アットホームな空間で役者との距離感も近い。去りゆく神崎と見送る人々の思いを込めたセリフや歌詞が、宝塚を去る珠城と重なる。【水津聡子】
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