乃木坂46の白石麻衣(28)が、今月28日に行われる配信ライブをもってグループから卒業する。人気、知名度の側面からも乃木坂46への功績が計り知れないレジェンドメンバーだが、「後輩への安心感」でも大きくグループに貢献していた。

白石のことが大好きで、公私ともに仲のいい後輩、大園桃子(21)は、白石のもたらす安心感に救われてきた1人だ。

今年1月、白石の卒業発表を受けて更新したブログでは、「いつも助けて下さいました。よくないことは注意してくれました。ご飯に連れて行って下さったり、お洋服のお下がりも頂きました」などと感謝を伝えていた。昨年大園が体調不良で活動休止していた時期を振り返り、「もう辞めたほうがいいと思った時も、心配してくれて見捨てないでくれて、ご飯に誘って下さいました」と明かし、ファンの間でも話題となっていた。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、白石の卒業は一度、延期となった。不安もあったはずだが、外出自粛期間も後輩をフォローしていた。「白石さんが卒業しちゃったら、続けられる自信がないです」という大園に対して、「まだ桃子はできることあるよ、大丈夫だよ。桃子はこういうところがいいから、こういうのやってみたら?」と激励したという。

大園は乃木坂46の中でも今後の活躍を期待される若手の1人だ。鹿児島・曽於市出身で、方言のなまりが特長。アイドル界でも有数の純朴さを持ち、乃木坂46の個性の幅を広げる貴重なメンバー。今年6月に放送された「乃木坂46時間TV」では、ソロ企画内で奥華子の「変わらないもの」を歌い、透明感のある歌声でメンバーを涙させた。

大園は、白石からの「大丈夫だよ」という言葉に何度も助けられ、「勇気が持てて、未来が明るくなりました」と話している。アイドルという表舞台に立つ過酷な職業で、メンバーたちは思い悩むことも多い。白石の言葉が未来のグループを支える若手を救っていたという事実は、見かけだけではない貢献度の高さを示している。【横山慧】