不倫騒動で活動自粛中のお笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建さんが12月3日に開いた謝罪会見。各メディアでは渡部さんの発言が取り沙汰される一方で、ネット上では“報道陣の質問力”を疑問視する声が噴出しています。
200人規模の報道陣が詰めかけた不倫騒動から半年後の初会見で、多目的トイレを使った複数女性との不貞行為などを「おおむね報道にあった通りです」と認めて謝罪した渡部さん。一部報道にあったテレビ番組の収録の有無については言葉を濁し、何とか言葉を引き出そうとレポーターが手を替え品を替え同じような質問を繰り返すも、「申し訳ございません」とあいまいな回答に終始する場面が何度も何度もみられました。
レポーターの質問攻めは、司会者などが場をコントロールできる会見方式でなく、囲み方式が故の出来事ともいえますが、客観的に謝罪会見とはしつつも、結局は特番出演の報道が出たからやったのではないかという質問には「放送前の番組については何も言えない」の一点張り。また会見前には、ダウンタウン松本人志さんが意図は不明ながら「あえて会見の前に。。。オレと渡部の共演は当分無いと思うよ〜」とツイートしています。
渡部さんの口から何が語られるのかに注目が集まった約2時間の会見でしたが、ネット上ではレポーターの質問力に首をかしげる声が噴出。渡部さんの行いは非難を浴びて当然のことではありますが、リポーター陣は矢継ぎ早に同じ内容の質問を投げかけ、渡部さんの言葉のほころびをすかさず突くなど袋だたきにしている印象がぬぐえず、ネットでは「『渡部さんにとって多目的トイレとはどういう場所なんですか?』という質問、最悪なアナザースカイみたいだな」「回答にはさほど興味はないが、とにかく相手の狼狽えるさまが見たい を目的としてるのがあからさま過ぎ」といった意見も散見されました。
またとある男性リポーターからは、「われわれもガキの使いで来てるわけじゃないんで」という皮肉めいた発言もあり、これにはさすがに会場からも冷めた笑いが起きていましたが、ネット上では「“渡部が可哀想”という感情を起こさせて渡部の好感度を取り戻そうとする緻密な作戦なのかも」「渡部の狙いが『レポーターにわざと気持ち悪い質問を連発させて自分のキショさを消す』だったとしたらかなりの策士」など、ベテラン芸能リポーターたちが罵詈(ばり)雑言を浴びせることで、渡部さんへの同情が集まる必要悪ととらえる向きさえあります。
渡部さんの会見には、芸人を中心に芸能界からもさまざまな反応が。お笑いコンビ「極楽とんぼ」の加藤浩次さんは日本テレビ系「スッキリ」で、「心ない質問というか、イラッとしたのは渡部を小馬鹿にするような感じがあった」「なんでマウンティングしちゃってんのそこ? 気持ち悪くねえか?」など報道陣の姿勢を疑問視した他、歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんはTwitterで「そりゃあ理由があって会見を開いてるんだけど、人間の追い詰められたヤバい顔とゆうかギリギリの精神状態を見るのって本当にきち〜」と見ているだけで心が摩耗する会見だったとコメント。
また、フジテレビ「ノンストップ!」に出演したカンニング竹山さんは、「いろいろな見方はあると思うけど、記者も含め壮大なコントっていったら、コントです」と一歩引いた視点から会見について語った他、TBS系「グッとラック!」に出演したタレントのフワちゃんは「巧みな言葉で返す会見になるのかな? と思ったら意外とすかされた感じ」「すれ違い会見ですわ」など渡部さんの準備不足を指摘しています。また渡部さんの直属の先輩であるお笑いコンビ「おぎやはぎ」の2人は自身のラジオ番組で軽く話題に触れるなど、いつものように外野から楽しんでいる様子でした。
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