将棋の藤井聡太棋聖(18)に渡辺明名人(37)が挑戦する第92期棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催)の第3局は3日、静岡県沼津市で行われ、藤井が100手で勝ち、3連勝でタイトル初防衛を果たした。18歳11カ月での初防衛は、1991年に屋敷伸之九段が達成した最年少記録(19歳0カ月)を抜き、史上最年少となる。また、昨年獲得した王位と合わせタイトル通算3期となり、九段に昇段。2005年に渡辺が記録した最年少九段昇段(21歳7カ月)も更新した。九段は段位の最高位。
前期に棋聖を失冠した渡辺にとってはリターンマッチだったが、タイトル戦で自身初のストレート負けを喫した。既に獲得している名人、王将、棋王に続く「4冠」を目指したが、ならなかった。
藤井は感想戦終了後、同市内のホテルに移動して記者会見を行った。
今期五番勝負を振り返って、「自分にとって試練と思っていた。なんとか防衛できてうれしかった。第1局から第3局まで苦しい将棋で、3連勝は実力以上だと思う」と語った。最年少で九段に昇段した感想を問われ、「九段は実績のある方ばかりで、自分も加わることができたのはうれしい。息長く活躍される方が多いのでそれを狙っていきたい」と述べた。
自身の将棋については「自分が強くなることで今まで見たことのない局面を迎え、違う景色が見たい」と述べ、さらに実力向上を目指すと語った。【山村英樹】
タイトル初防衛年少棋士ベスト5
左から棋士名、初防衛時年齢、達成年(棋戦)
①藤井聡太 18歳11カ月 2021年(第92期棋聖戦)
②屋敷伸之 19歳0カ月 1991年(第57期棋聖戦)
③中原誠 21歳4カ月 1969年(第13期棋聖戦)
④羽生善治 21歳5カ月 1992年(第17期棋王戦)
⑤渡辺明 21歳7カ月 2005年(第18期竜王戦)
※棋聖戦は第65期まで年2回開催
九段昇段年少棋士ベスト5
左から棋士名、昇段年齢、昇段日
①藤井聡太 18歳11カ月 2021年7月3日
②渡辺明 21歳7カ月 2005年11月30日
③谷川浩司 21歳11カ月 1984年4月1日
④羽生善治 23歳6カ月 1994年4月1日
⑤南芳一 25歳8カ月 1989年2月22日
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